アッサローム・アライクン、YUJI( @sugisshu )です。
協力隊員として現地で活動するなかで、日本とのつながりを持てる制度があります。
それが「世界の笑顔のためにプロジェクト」
日本の企業・学校などから使わなくなった備品を寄付してもらい、途上国に届けるこのシステム。使わなくなったリコーダーやハーモニカを集め現地に届ける、といった直接的なかかわりができるので、多くの隊員が当制度を利用しています。
この制度で対象となる物資は、
■現地で手に入らない
■繰り返し使用が可能(使い捨てではない)
■電気を必要としない(停電が頻繁に起こっても使える)
などの規定があります。
特にウズベキスタンの医療備品に関してはほとんど現地で購入できてしまうため、わたしの活動先の病院では、昨年の時点ではこの制度を使えませんでした。(過去に導入したものはありますが)
ところが先日帰国した隊員より配属先へ届けられなかった備品をあずかり、わたしがボランティアをしているフェルガナの言語センターへ代行で寄贈するという役割を受けました。今回はその様子を一部公開します。
日本のどこの企業なの?
寄贈してくださったのは静岡県浜松市にある”大和リース株式会社”の所長 斎藤貴哉さま。ここの大和リース株式会社は建物プレハブなどを浜松市内へレンタルしている会社で、学校や幼稚園などの建築に携わっているそう。
【大和リース株式会社のリンクはコチラ】
わたし自身、静岡県については詳しいことを知らなかったので、送付していただいた資料のなかにあった市内パンフレットなどを読ませていただき、静岡県のアピールをしてきました。
静岡県の意外な一面?
それまでわたしが持っていた静岡県のイメージは、お茶が美味しい、富士山がある、のどか。そんな漠然とした印象しかありませんでした。
しかし静岡県や浜松市について調べると、色々なことがわかってきたのです。
まずは地の利、東京と大阪のほぼ中間に位置するため都心部へのアクセスが比較的よく、東名高速道路や東海高速道路などが走ります。また土地柄の製造業が発展し、ホンダ・スズキ・ヤマハなどの工場が多くあるそうです。
ヤマハのアコースティックギターを愛用しているわたしとしては、とても身近に感じます。
製造工場が多くあることと関連しているのでしょうか、なんと人口81万人のうち外国人が3万人も住んでいるらしいのです!
また鰻が美味しく、「鰻と言えば浜松」と称されることもあるんだとか。
内陸国ウズベキスタンに住んでいるわたしたち。
パンレットの鰻丼をみたときにヨダレが止まりませんでした。
この気持ちを押し込めるために(笑)これでもかと、食べログリンクを貼っておきます。
【静岡のうなぎ人気ランキングはコチラ】
授業のようす
(フェルガナの言語センター)
2015年の夏からボランティアで日本語を教えているフェルガナの言語センター”ケラジャック・ミンバリ”は、これまで数名、日本への留学者を輩出しています。
ボランティアだから息抜き程度、とはいえないほどにたくさんの経験をさせてもらっています。あまり声を大きくしていえないですが、本業よりも数倍楽しい……。
※字は大きくできました。
(興味深く写真をみる生徒)
日本の生活や文化的な部分を資料として送ってくれました。
普段見慣れない日本の様子に生徒たちも興味深々。
(まとめてくれた資料の一部)
浜松や生活の様子も、綺麗にまとめてくれています。
こういう風にまとめていただけると、日本への興味も持ちやすいですね。
一番生徒たちが興味を持っていたのは、甚平のくだりでした。
「日本では女性は着物を着ますよね?男性が着るのは甚平ですか?」
など、我々日本人からすると些細なことでも、生徒たちにとっては大きな疑問。
(鮮やかなまり)
普段はあまり見ない日本のおもちゃや風景画に、生徒たちも楽しんでくれたようです。
なにかお返しはできないだろうか?
貴重な資料を提供してくれた大和リーズ株式会社の方や、その家族にむけて、なにかお返しはできないだろうか?
生徒たちに尋ねてみたところ、
「手紙を書いてみるのはどうですか?」
と、声が上がりました。
(手紙を書く生徒たち)
ひらがながわかる生徒、
漢字を読める生徒、
などレベルは様々。彼らのもつ語彙のレベルに合わせて、日本への手紙を書いてもらいました。
(寄贈してくれた品々をもって集合写真)
まとめ
このプロジェクトを通して確実に日本とウズベキスタンのつながりは強くなりました。
「日本の静岡県に行ってみたいです。」
という意見が多く聞かれたことがとても嬉しかったです。
日本と海外のつながりは、こんな小さな1日いからはじめるのかもしれませんね。
協力してくださった大和リース株式会社、斎藤さま、そしてご家族の方々、本当にありがとうございました。後日、生徒たちからの手紙と、ウズベキスタンの写真を遅らせていただきますね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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