毎年6月に行われるイスラム教の断食。日の出ている時間帯には一切の飲み食いをせず、神々に祈りをささげる。6月・9月には断食明けの”ラマダン・ハイート”が催され、仕事も休みになる。そしてこのころになると、女性たちの腕にある模様が描かれる。
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この模様は”ヘナ”と呼ばれており、写真の例では小指はウズベキスタンの伝統的な帽子の模様、薬指には花の模様が描かれている。
ウズベキスタンは他のイスラム教国と比べ宗教色が薄い。
そもそもラマダンとは何かを振り返ってみよう。
ラマダン月のあいだ、ほとんどのイスラム教徒は日の出から日没まで食べ物と飲み物を断つ。サウムと呼ばれる断食の義務はイスラムの5つの柱のひとつで、食事、水分摂取、喫煙、性交渉を控えるよう要求するものだ。一般に、ラマダンの実践はイスラムに背く考えと行いから自身を清める意味がある。世俗的な欲を捨てることで、神への献身と奉仕に没頭できる。多くのイスラム教徒が断食という行いによって、怒りや呪いや強欲などの堕落した考えや動機を振り払おうとする。
(以下より、一部抜粋)
イスラム教の戒律では、本来未婚の女性が肌を露出する服装は禁忌であり、スカーフをかぶるのが一般的。しかしここでは若い女性は寒くてもスカートを履くし、若い男女が手を繋いで歩いている様子も良く見かける。
宗教行事を季節イベントのように捉えているよう感もある。
”ヘナ”の模様は自分で描くことがほとんどで、スタイルも決まってはいない。
色は全て花をすりつぶした天然の染料を使っているとのこと。
来年はわたしもやってみよう。
※以下追記
そしてついに自らの手に描く日がやってきた。いつも通っているウズベクダンス教室の生徒が「わたしは書くのが得意だから、良かったら書きましょうか?」と言ってくれた。
真剣なまなざしで描いてくれている。なおこの”ヘナ”は本来女性限定のもので男性は書くことが禁止されているようだ。明日配属先で見つかったら怒られるだろうか……染料はインド産のもので3000スム程度で買えるらしい。
本場女性用の”へナ”の柄は豪華絢爛で、主に花をあしらうことが多いらしい。一緒にダンスを習っている女性の先輩隊員には見事な柄が描かれていた。
ウズベク人はこういった細かい作業がとても得意だと感じる。へナだけでなく衣服など装飾のデザインは伝統的でとても見ごたえがある。なんだかウズベク人に一歩近づいたような気分だ。
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