アッサローム・アライクン、YUJI( @sugisshu )です。
2005年の愛知万博から12年目経過しました。その後も日本をはじめとする世界各国のインターネットなどの技術革新はめざましいものがあり、今では世界中の人々がスマートフォン・iPhoneを使っています。この状況は2000年代には考えられませんでした。
先日カザフスタンの首都アスタナで開催された世界万博に行ってきたのでレポートして行きますね!
それではどうぞ!
Contents
はじめに
先日、中央アジア半周旅行に行きました。 目的は協力隊員として2年間暮らした懐かしのウズベキスタンを訪問することと、隊員時代には訪問できなかった中央アジアの地域を探索すること。ウズベキスタンの他にもキルギスやタジキスタン(実際は踏み込めなかった)、そして今回の記事で紹介するカザフスタンも訪問しました。
カザフスタンではいま、世界万博が開催されています。隊員時代に2度訪問し、どんどん好きになっていくカザフスタン。世界万博ではどんな景色を見せてくれるのでしょうか。今回の記事は世界万博を含めたカザフスタンの概要を紹介いたします。
カザフスタンってどこにあるの?
カザフスタンと聞いても、その場所を瞬時にイメージできる人は少ないのではないでしょうか?場所は中国語の西側でロシアに接しています。ウズベキスタン・タジキスタン・キルギス・トルクメニスタンと同じ旧ソ連の一国であり、アラル海やカスピ海と接しています。なんと国土は世界9位を誇るのです!
カザフスタンの入国・VISA情報
まず、カザフスタンのVISA情報をまとめておきましょう。カザフスタンを含む中央アジアではまだまだ渡航規制のかかっている地域があり、日本のパスポートを持ってしても入国は容易ではありません。特にウズベキスタン・タジキスタン・トルクメニスタンに関してはVISAを日本で事前に申請していないと、後々大変なことになりますよ……
対して、カザフスタンは2017年現在、以下のようになっています。
無査証滞在の条件
日本国籍の方は以下の条件を全て満たすことでカザフスタン共和国の無査証(ビザなし)入国が認められています。
渡航目的:観光、業務、会議出席、親族・知人訪問、外交・公用目的。
滞在期間:2017年1月1日から2017年12月31日までの期間で1回の滞在が30日以内。
旅券の必要残存期間:カザフスタン出国時6ヶ月以上
旅券の未使用査証欄:見開き2ページ以上注意事項カザフスタンに5日以上(出入国日を含む)滞在する外国人は,入国後5日以内に到着空港か内務省管轄外国人登録所で外国人登録の義務があります。日本国籍については空港の入国審査の際、入国カード(Migration Card)の2か所(入国と登録の箇所)に日付入りの印が押されて返却されます。2つのスタンプのうちの一つが外国人登録のものになるので入国時に2つのスタンプが押印されているか確認してください。入国カードな出国時にも必要となりますので,パスポートとともに大切に保管してください。
※引用:在日本カザフスタン大使館HP
カザフスタンビザ・大使館申請 |種類と取得方法 | 日本橋夢屋
このように2017年現在は30日間以内であれば無査証で入国可能なんですね。ただし5日以上の滞在であれば滞在登録が必要になります。
首都アスタナまでの航空券
さて、日本からの渡航イメージがあまりないカザフスタン・アスタナですが、日本からはどうやっていくのでしょうか?ウズベキスタンのように成田空港からの直行便があればいいのですが……
ともあれ大手航空券検索サイト”エクスペディア”で調べてみたところ、
※赤枠で囲っているのが料金です。
成田国際空港から韓国の仁川空港を経由し、アスタナへ向かう便で片道73,000円でした。ロシアを経由する便もあると聞きましたが、だいたい片道70,000円〜くらいが相場のようです。思ったよりチケットが高いな……
ちなみに、ウズベキスタンのタシケント空港経由でアスタナへ移動すると、片道30,000円台なので、どうせカザフスタンを旅行するなら、中央アジアの他の国も組合わせてみてはどうでしょうか?日本とは違った空気を感じることができますよ。
カザフスタンの治安状況(2017年現在)
「ースタン 」と聞いたとき、多くの日本人は”危なくないの?”と考えるでしょう。理由はアフガニスタンやシリアといった一般的に政情の悪いと言われる地域と名前が似ているから。わたしも協力隊員としてウズベキスタンへ行く前に、多くの友人が心配してくれました。ありがたいことです。
数回カザフスタンへ旅行しわたしが感じる治安状況は、一言で「めっちゃいい!」です。街中を歩いていて危険だと感じる瞬間はありませんでしたし、国民も優しいひとが多いのが印象的。迷子になって道を聞いたときに、丁寧にその場所まで案内してくれます。(旅行初心者はついていかないように注意ですが……)
2017年8月現在で危険指定されている地域はないのですが、それでも100%安全とは生きれません。渡航を控えている方は外務省の海外安全情報をチェックしましょう。
首都アスタナ
アスタナを設計したのはなんと日本人
この記事をお読みの方はカザフスタン・もしくは世界万博に興味のある方がほとんどでしょう。では首都のアスタナを設計したのは日本人だと知っていますか?第一印象でとても未来的な都市だと感じた首都アスタナを設計したのがまさか日本人だとは。わたしも最初は驚きました。
その日本人とはなんと、2007年に亡くなった建築家の黒川紀章氏なのです。彼の思い描く未来都市・アスタナの完成はまだ先のようですが、それでも十分に見応えのある街並みでした。その一部を公開します!
(奥に見えるのがカザフスタンの象徴とも言える”バイテラク”です)
(コンサートホールとして使われているそうです)
(中央アジア最大の”ハズィレット・スルタン・モスク”)
(こんなお茶目な銅像もありました)
(記念にツーショットです)
街全体が美術館のようなアスタナに驚かれたかたも多いのではないでしょうか?故・黒川紀章がイメージした未来都市の姿がここにありました。歩いているだけで惚れ惚れするこの街ですが、広すぎて全てを見切れないのはご注意ください!
世界万博に参加しました
今回のアスタナ旅行最大の目的である世界万博への参加です。
世界万博の概略
「未来エネルギー(Future Energy)」をテーマとした今回の世界万博は、出場全23カ国が講じるエネルギー資源に対する問題へのアプローチ方法、技術を見ることができます。
アスタナ万博は、 「未来のエネルギー」をテーマに、 2017年6月10日(土曜)から9月10日(日曜)の93日間にわたってカザフスタンの首都・アスタナで開催されます。日本は、経済産業省を幹事省、文部科学省、国土交通省、環境省を副幹事省、ジェトロを参加機関として日本館を出展。日本館では、「Smart Mix with Technology ―オールジャパンの経験と挑戦―」をテーマに、エネルギー課題に対する日本の取組みや、日本の高い技術力と世界の課題解決に貢献できる日本の姿を世界に向けて発信します。また、2025年国際博覧会の大阪誘致に向けたPRを行います。
※引用元:JETRO(日本貿易振興機構)HPより
2017年アスタナ国際博覧会がついに開幕:日本館が開館しました | お知らせ 2017年 – お知らせ – お知らせ・記者発表 – ジェトロ
日本のブースである”日本館”では初日来場者数6,000人を記録し、大盛況の幕開けだったそうです。
世界万博開催日程
今回、カザフスタンの首都アスタナで開催された世界万博の日程は、2017年6月10日〜9月10日までの93日間です。記事を投稿している今日(8月24日)から数えてあと2週間しかないので参加を考えているかたは、支給航空券を取得しましょう!
世界万博の入場料金
カザフスタンでは”テンゲ”という通貨が使われております。その価値は1$=337ほど。
平日オープンチケット:6,000テンゲ
休日(土日)オープンチケット:6,000テンゲ
平日日付指定チケット:4,000テンゲ
休日(土日)オープンチケット:4,000テンゲ
なのでオープンチケットであれば日本円で約1,800円、指定チケットであれば約1,200円です。めちゃくちゃ安いですね!
各国の様子
会場内には出場全23カ国のブースがあり、全てを回ると一日終わってしまいそうです。なので興味のあるブースをいくつか厳選して内覧しました。印象的だったところを紹介します。
日本館
(日本館)
テーマ:Smart Mix with Technology 日本の経験と挑戦を、エネルギーの未来へ。
入場すると映画館のようなところへ案内されます。
この機会を使うことで日本語訳の解説を聞くことができました。
3Dシアターを使って、日本がどのようなエネルギーの歴史を歩んできたのか紹介していました。2025年の万博開催を招聘しているようですよ。
中国館
(中国館)
こちらも3Dシアターを使って最新技術の紹介です。
カザフスタン館
(カザフスタン館)
本万博のメインステージであるカザフスタン館は、最上中心にある球体の中にありました。この中が6階建てになっており、エレベーターで最上階から6階→5階→4階→3階→2階→1階と順番におりておく仕組みとなっています。
さすがメイン会場だけあって人でごった返しています。入場するまでに30分くらいかかったかなぁ。
6階から吹き抜けになっており、高所恐怖症のわたしはただただ震えました。
カザフスタン国内には宇宙開発基地もあり、その紹介もされていました。
ウズベキスタン館
(ウズベキスタン館)
我らがウズベキスタン館!こうしてブースを出せているだけですごい!
ウズベキスタン国内の産業の様子や、その成長がわかります。
ちょっと離れたブースにはノンが飾られていました。笑
トルクメニスタン館
(トルクメニスタン館)
独裁国家と名高いトルクメニスタンのブースもありましたが、残念ながら写真を撮り忘れました。中央アジア諸国のブース中でもかなり異質な空気を出していましたよ……資源が豊富な国なのでお金はかなりあるんだとか。一度行ってみたい。
ロシア館
(ロシア館)
ロシア館内部もあまり写真を取れなかったのですが、南極大陸を開発するための計画や、南極の氷を展示していました。
シンガポール館
(シンガポール館)
今日のまとめ
#アスタナ 世界万博に行ってきた。未来エネルギーをテーマにした今回の万博、世界中が演出に本気を出しているなか、日本館には正直あまり来場者がいなかった。
これが「成長」から「成熟」へ向かうということなのだろうか。
それにしても #カザフスタン 近未来感。
ここ働きたい。 pic.twitter.com/xW8a1QeBko— すぎっしゅ@いまロシア🇷🇺 (@wish_yama) 2017年8月18日
以上が”カザフスタンの世界万博に参加したので会場内の写真を公開していく!”でした。
今回の世界万博における日本の勢いは、わたしの私見ですが、完全に各国から劣っていた印象です。安パイを攻めに行ったというか、もっとアピールすることがあるんじゃないかなぁ。と感じてしまいました。
それでも万博はすごく楽しかったですし、行ってよかったと思っています。
これだけ発展し、日本との繋がりも深いカザフスタン、一度旅行されてみてはいかがでしょうか?
興味のあるかたは世界万博が終了する前に行ってみましょう!
最後までお読み頂きありがとうございました!
これであなたもカザフ人。
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