修士論文執筆における先行研究の調べ方【孫引きが重要】

Disability & Society

こんにちはすぎっしゅ( @sugisshu )です。

この記事を読まれているのは、学部生の卒業論文または修士論文を執筆しようとしている方々だと思います。そしてどのように先行研究などを調べれば良いのか迷っているのではないでしょうか?

この記事を参照いただければ基本的な先行研究の調べ方がわかると思います。

はじめに: 先行研究を数多く読む

論文を書くときにかならず参照するのが「先行研究」になります。

研究分野によっていろいろ言葉の使われ方は違うのですが、広く捉えると、ターゲットとする研究領域で、現時点より前に書かれた(発表された)論文がこれにあたります。

例えばわたしの書いた修士論文は、社会科学の領域で、学問分野でいうと開発学になります。なので、開発学に関する文献を調査します。

(ちなみに社会開発というのは、日本国内ではなかなか研究されていない領域です。なぜなら、ほとんど開発が”完了”しているからです)

なぜ先行研究を調べることが大切かというと「すでに立証されているかもしれないから」です。研究したいことがすでに過去の論文で明らかにされていること、もしくは書籍化されていることだとしたら、後追いで論文にする必要はないわけです(切り口や分析方法を変える、というのはよく用いられる方法ではありますが)。

どのように調べるか?

ではどうやってその先行研究を調べれば良いのでしょうか?

基本的な検索方法を列挙します。

CiNii(サイニー)

CiNii(サイニー)は非常に強力な論文検索エンジンです。

あらゆる調査研究を参照できます。

Google Scholar(グーグル・スカラー)

わたしが愛用していたのはGoogle Scholar(グーグル・スカラー)です。

ポイントは「引用されている数の多い論文」を調べられるところです。

学術領域では押さえておくべき議論・論文を参照しているか?というのはとても大事な視点です。

Google検索

Google検索も案外便利です。

なんとなく毛嫌いして(学術的ではないと考え)使っていなかったのですが、行政文書や国際機関の報告書などは、Google検索が便利です。

学術誌の専門HP

学術誌の専門HPも有益です。

所属している大学の図書館

もっともメジャーな方法かもしれません。

むしろ通信制などの制限がなければこれが最も良い手段かもしれないですね。

先行研究からの孫引き

参照している先行研究の参考一覧から、必要なものを孫引きします。

この辺りがメジャーな方法かと思います。

まずはGoogle検索をする

検索に慣れているデジタルネイティブなら「Google検索」がいちばん手っ取り早いかもしれませんね。最新で、閲覧数の多い論文(同じ目的で見られている可能性が高い)にすばやくタッチできます。サイニーやグーグル・スカラーも強力な論文検索エンジンです。いろいろな検索方法がありますね。

Google Scholarはかなり有能で、検索したいワードを入れると、その論文が何件くらい引用文献になっているかわかります。なのでその数が多いほど、多くの研究者にとって有益な情報が書かれている、ともいえます。(実際はこんなに安直ではないですが)

実用的なのは先行研究からの孫引き

さらに、わたしがもっともおすすめしたいのは「先行研究からの孫引き」です。

論文の末尾には大抵「参考文献一覧(References:リファレンセス)」が載っています。ある目的の論文を書き上げるのに、参照した論文の一覧です。卒論・修論・博論・学術論文など、レベル感にもよりますが、わたしの経験則だと30〜50くらい載せてくれているのがいい論文(?)です。手元に置いて、できれば全部を検索して目を通します。

これでだいたいの領域の広さと深さがわかると思います。

まとめ: さまざまな方法を試す

以上が「修士論文執筆における先行研究の調べ方」でした。

要は、様々な方法を試して自分に合った方法をみつけることが大切だと考えます。

最後にもういちどまとめますね。

CiNii(サイニー)

Google Scholar(グーグル・スカラー)

Google検索

学術誌の専門HP

所属している大学の図書館

先行研究からの孫引き

最後までお読みいただきありがとうございました。

これであなたも研究者。

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