こんにちは、すぎっしゅ( @sugisshu )です。
本日のテーマはズバリ
「協力隊員が帰国後に受け取れるお金の話」
です。
実は青年海外協力隊として派遣されるひとは活動に必要な経費だけでなくあらゆる”支援金”をもらえるんです。
「ボランティアだから給料は出ないんでしょ?」
と思っているそこのあなた、必見ですよ。
「長い文章は読んでられねぇ!」
というかたは最下部にある”今日のまとめ”にて一覧にしてあるのでそちらをご確認ください!
高校生くらいのころから考えていることのひとつに【言霊の力】ってのがあって、日常的にどんな言葉を使っているかで、わりと人生決まると思っている。前向きな言葉を多用していればそういう友人を引きつけるし、逆もまた然り。言葉を上手く使いこなして人生の舵取りをしていきたい。
— すぎっしゅ | 10/20~21ウズベキスタン写真展in札幌主催 (@wish_yama) 2018年8月18日
Contents
はじめに:全部で204万円受け取れる!
「青年海外協力隊って何しているかわからないよね。」
わたしが友人からよく言われることなのですがこれが正直な感想だと思います。情報は少ないしそもそもどうやって応募して良いのかもわからない。情報源といえばOVなど経験者から話を聞くことか、全国各地で開催されている説明会に参加することしかありません。
日本での社会経験を経て、満を辞して応募・参加を決める人もいるでしょう。彼らの不安のタネのひとつは”給料ってどうなっているのだろう”ということ。行政のサポートがあるにせよ生活資金がなければボランティア活動はできませんからね。
今日の記事では主に、
派遣前訓練
派遣期間中
任期終了後
に受け取れる”お金”について時系列でまとめてみました。
ボランティアって給料もらえないんでしょ?
青年海外協力隊への参加を希望するひとの多くは”ボランティア活動だから給料はもらえない”と考えているようです。実際そのような質問も数多く受けているのですが、しかし、JICAボランティア事業では円滑な活動を進めるために様々な給
そもそもボランティア活動は一仕事ではありませんから”給料”としてのお金はもらえません。日本のように20〜30万円を受け取ることはできませんが、最低限のお金がないと生活できないのは事実です。そこで生活費を支給してくれるのがJICAでありそれぞれの支給金は生活費・活動費etc…と呼ばれています。
配属先から直接支払われるのなら給料としてもいいのかもしれませんが相手は途上国の人間ですからね、簡単にはお金を出してはくれないのです。
これから全ての青年海外協力隊員が直面するであろう”お金の話”について紹介していきます。
派遣前に受け取れる主なお金
その①受入国移転料
まずはじめに紹介するのは候補生たちが訓練終了時に受け取る”受入国移転料”です。
これは派遣地域によって金額が変わるのですがウズベキスタンの場合は、
96,500円
でした。任地での活動に必要な物資を揃えていきます。任地に行ってから「あれがない」「これがない」と嘆くことのないように、準備万端にして出国しましょう。
また日本での派遣前訓練期間終了時に指定口座に”国内手当”が振り込まれます。
派遣前訓練期間は約70日間であり40,000円/
約100,000円
となります。
また帰任するさいにも100,000円前後が現地銀行口座に振り込まれます。これで最後のお土産を買ったり日本へ荷物を郵送したりします。これについても後述しますね。
派遣中に受け取れる主なお金
その②現地生活費
続いて紹介するのが任地での主な生活資金となる”現地生活費”です。
これも赴任地によって異なりますがウズベキスタンの場合は345$/
以下、各派遣国の現地生活費一覧です。
※2015年内部資料より抜粋
基本的にはこの金額の範囲で生活するのですが、現地の公務員と同額支給されているとはいえ日本と同じような生活をしていたのでは、すぐにお金が尽きてしまいます。わたし2年間で支給された全額(345ドル×24ヶ月)をしっかりと使い切ってきました。
(むしろ足りなかった)
その③住居費
現地生活で借り入れる住居費も支給されます。
ウズベキスタンの場合、JVは一率300ドル/月が支給されその
派遣される国によって支給される住居費はまちまち、125$~1,650ドルと幅があります。支給額には防犯設備や派遣地域の治安状況などが関与するようです。高いお金を払ってでも治安の良い物件を選ぼうということなのでしょう。
その④国内手当
そして派遣期間中には派遣国に関わらず、
一率55,000円/
が日本の指定銀行口座へ振り込まれます。
これは派遣期間中毎月振り込まれるので24ヶ月間の任期満了であれば、
55,000円×24ヶ月=1,320,000円
となるはずです。
その⑤帰国後社会復帰手当、帰国初動生活費
帰国後にも日本の指定口座に給付金が振り込まれます。その金額は、
▪️帰国初動生活費として10,000円/月×派遣期間
▪️帰国後社会復帰手当として20,000円/月×派遣期間
上記2つの合計で30,000円/
なので満期(24ヶ月)であれば、
帰国後社会復帰手当・初動手当
=30,000円×24ヶ月=720,000円
が指定口座に振り込まれます。
なので派遣中、国内手当に一切手をつけていなければ、
国内手当+帰国後社会復帰手当・初動手当
=1,320,000円+720,000円=2,040,000円
が指定口座に振り込まれている計算となり
任期終了後に受け取れるお金
上記の帰国後社会復帰手当や帰国後初動生活費にかんしては任期中には振込が間に合わないことがあります。というか100%振込間に合わないため、帰国後2、3ヶ月してから振り込まれます。確実に振込があるので不安にならないでくださいね。
また帰国後研修は東京で開催されるため地方在住者には宿泊費が支払われます。
それに伴って移動費も支給されますが、指定の期日を超えた場合は移動費として認められないので気をつけてくださいね。
雇用保険との併用はできない
日本での勤務歴がある場合、直近6ヶ月の収入によって雇用保険の失業給付を受けられますね。年齢や勤続年数によって変化するようですが、例えば手取り20万円の月給があった場合、
しかし残念ながら、上述の失業給付と、
雇用保険のこのシステムをうまく活用すれば204万円以上の支給額をもらえるんじゃないかなー、なんてよこしまな考えが脳裏をよぎったりもしましたが、そうは問屋が卸さないようです。
残念。
※失業保険金の計算式は公式サイトをご確認ください。
その他の給付
赴任後に現地で受け取れる給付を取り上げます。
現地業務費
配属先で必要な物品を買うために支給される現地業務費。
そして現地業務費を申請するためには配属先からのサインが必要に
ウズベク人は責任を負うことが嫌いなので頑なに拒むんですね。
しかし正当な手順を踏めばあらゆることに現地業務費を使えるはず
もちろん常識の範囲内で、ね。
語学訓練費
なにも日本での派遣前訓練中だけが語学訓練ではありません。赴任後にも申請をすれば語学研修を受けられるんです。ただその場合は自分で教えてくれる先生を見つけなければなりません。現地で語学塾の通ったり、家庭教師をつける隊員もいます。
これはウズベキスタンの場合、上限300$/年で支給を受けることができます。
健康管理手当
派遣国の区別なく一率で361$が支給されます。
帰国準備金
派遣国から日本へ帰るときに帰国準備金として、1,000ドルを現地講座で受け取ることができます。
今日のまとめ:協力隊は、儲かる話ではありません!
以上が“帰国直前!気になる”お金”の話を調べたのでひととおりまとめてみる。”でした!
我々の活動経費は日本国民みなさんからの税金でまかなわれています。だからこそこうして情報をオープンな状態にする必要があると思い、まとめてみました。
「ボランティアってお金もらえないんでしょ?」
そんな不安から応募をためらっているあなたへ。
最後に今日のまとめをして終わりたいと思います。
◼︎JICAボランティア派遣で受け取れる金額まとめ
(ウズベキスタンの場合)
派遣前訓練
受入国移転料:96,5000円
国内手当:約100,000円
派遣期間中
現地生活費:345ドル×派遣期間(月)
住居費:300ドル×派遣期間(月)
国内手当:55,000円×派遣期間(月)
任期終了後(積立て)
帰国後社会復帰手当:20,000円×派遣期間(月)
帰国後初動生活費:10,000円×派遣期間(月)
そのほか受け取れる金額
現地業務費用:配属先による。
現地語学訓練費:年間上限300ドル
健康管理手当:派遣から一年経過で361ドル
帰国準備金:帰国直前に1,000ドル
▼フィリピン派遣協力隊OGが書いている四コマ漫画わかりやすくて面白かった。
青年海外協力隊日記・上 (冒険女子)
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最後までお読みいただきありがとうございました!
これであなたも協力隊員。
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