【ロシア留学】モスクワからキジ島まで0泊3日で世界遺産を見に行った話。【木造建築教会】

ロシア

ズドラースト・ヴィーチェ、YUJI( @sugisshu )です。

わたしのロシア留学も半分が経過しました。平日の授業終わりにはモスクワ市内観光、そして今週末はユネスコ世界遺産に登録されている木造建築教会のあるキジ島まで旅行してきました。チケット購入から世界遺産の木造建築教会の写真までをお送りします!

はじめに

いまわたしが留学しているモスクワの大学は、実質授業日数週4日なので、週末にかけて遠出することもできます。週明けの食堂では「週末は〜に行ってきたよー。」なんて話題を聞くこともチラホラ。せっかくロシアにいるのですから色々な方面へ足を伸ばして見たいですよね。

今週末はわたしもカレリア共和国の首都ペトロザヴォーツクからほど近いキジ島へ旅行してきました。

キジ島ってどんなとこなの?

わたしが今回旅行したキジ島とは、フィンランドと国境を接するロシア連邦のカレリア共和国首都ペトロザヴォーツクから約2時間で到着する小さな島です。もともとフィン族が民族固有の儀式を行う場所だったのが、12世紀からロシアの入植が進み、ロシア人の村ができたと言われています。

キジ島は現在、島全体が景観保存区となっており、ユネスコの世界遺産に登録されている”プレオブラジェーンスカヤ教会”などがあります。

キジ島までの行き方

ロシアの首都モスクワから約800kmほど北に位置するカレリア共和国。わたしは現在モスクワの学生寮に滞在しているので、モスクワから夜行列車に乗ってキジ島まで向かうこととしました。具体的には、

■キジ島までの行き方

①モスクワのレニングラード駅からペトロザヴォーツク駅に向かう。

②ペトロザヴォーツクのフェリー乗ってキジ島に向かう。

という道のりなのですが、ひとつずつ解説していきますね。

モスクワでのチケット購入方法

モスクワからキジ島に向かうためには、まず列車のチケットを購入する必要があります。夜行列車のチケットをウェブ上で探して購入することもできるらしいのですが、今回はモスクワ市街周辺調査も兼ねているので、レニングラード駅まで行って窓口でチケットを購入してみることとしました。

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授業後に地下鉄へ乗り込み、レニングラード駅に到着しました。

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駅の構内はちょっと暗いですが、ここで整理券をとって待ちます。

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ロシア語を話す外国人の対応に慣れていない窓口だったのでしょうか、なかなか「夜行列車往復」が伝わらず四苦八苦……電子辞書地球の歩き方〜ロシアを駆使してなんとかチケットを手配しました!

物の本によるとレニングラード駅からペトロザヴォーツクまでは開放寝台で片道1,800ルーブルと書いてあったが、今回はなぜか倍近くの料金を支払うことに……時期的なものでしょうかね。ちなみにわたしは当日チケットを買ってワタワタするのが嫌なので、平日にチケットを購入に行きましたよ!

■レニングラード駅〜ペトロザヴォーツクまでの夜行列車チケット

列車番号:018

列車の発車時刻:21時02分

走行時間:約12時間

チケット料金:往復5,900ルーブル(片道2,950ルーブル)

▼ロシア国鉄のウェブサイトで購入することもできるそうです。

http://www.rzd.ru/

前もって夜行列車チケットを手配し、出発当日にレニングラード駅へと向かいます!

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(無駄にフォトジェニックな夜のレニングラード駅)

ロシアの駅は建築が鮮やかなので、どの瞬間を切り取っても絵になります。

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定時より1時間早めに駅構内へ入り、他のロシア人たちと一緒に出発を控えた列車に乗り込みます!あまり時間ギリギリにならないよう行動しましょう!

今回の旅行の持ち物

キジ島まではどうやって向かうチケットを購入したものの、どんな事前準備をしていけば良いのかわからない……そんな不安を抱える方はぜひこの項を参考にしてください。まずはいくつか前提条件を示しておきたいと思います。

■モスクワ〜キジ島旅行の前提条件

9月中旬0泊3日

男ひとり旅

天候は曇り〜晴れ

気温は10~15℃

上記のようは条件で、どのような持ち物を持って行ったかというと、まずは下の写真をご覧ください。

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(もっと中心に寄せてとってほしかった……)

このように、非常にスマートな荷物となっています。

無職ですが一応社会人なのでジャケットを羽織っていきましたが、気温的(10〜15℃)にはジャケットはなくてもよかったかなと感じました。

上の写真の情報を踏まえまして何を持って行ったかというと、

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■モスクワ〜キジ島旅行の持ち物

旅券(パスポート)

地球の歩き方〜ロシア

財布、クレジットカード2枚

夜行列車のチケット

電子辞書

歯ブラシ、歯磨き粉

一眼レフカメラ

iPad mini4、Wifiルーター

ウェットティッシュ

折り畳み傘

デイパックの中には上記の荷物が詰め込まれています。実にあっさりとした荷物。そしてたった3日間だけなのだからと、充電の類は一切持っていきませんでした。

夜行列車でモスクワからペトロザボーツクへ

ペトロザヴォーツクの券売所でフェリーのチケットを購入

12時間の夜行列車を経てやっとこ到着したカレリア共和国首都ペトロザヴォーツク。到着駅からフェリーの券売所まで歩いて向かいます。

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(ペトロザヴォーツク駅)

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(メインのレーニン通り)

日曜の朝早くなのでメイン通りのレーニン通りといえど、まだ人が少ないです。

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以前に住んでいたウズベキスタンの首都タシケントに近いような雰囲気を感じます。

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この大通りを歩いて20~30分くらいで”オネガ湖”に突き当たります。そのまま道なりに歩いて行くと券売所があります。

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常時2~3ほど停泊しているこのエメラルドグリーンのフェリーが目印です。ここの近くにフェリーの券売所があります。価格は往復券で2,950ルーブル。モスクワ〜ペトロザヴォーツクまでの夜行列車片道と同じくらいするんですねぇ。このフェリーに乗り込み約2時間でキジ島に到着します。

キジ島へ到着

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さてキジ島のフェリー乗り場に到着しました!

ここからは風景写真と一緒にお送りしますね!

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フェリーポートの近くにはカフェもあります。

島巡りでお腹が空いたら一服なんてもの一興ですね。

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ジブリの世界へようこそ。

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湖の水面すら美しい。

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木造建築の教会が見えてきました。

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これがキジ島にあるユネスコ世界遺産の”プレオブラジェーンスカヤ教会”です。高さ37m、建築に際し、釘を一本も使っていないのが特徴。1714年に建築されたものの現在はユネスコによって緊急修理必要建築に指定されています。そのため現在は内覧をすることはできないのですが、遠くから眺めるその姿も圧巻ですね。

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別角度から撮影した教会。

こんなところに住みたいなぁ。

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キジ島自体は大きくはないので徒歩で回ることもできますし、自転車を借りて周遊することも可能です。教会以外も木造建築がほとんどなので、基本的に禁煙、どうしても吸いたい時には所定の場所で。

観光通り沿には汲み取り式のトイレも数カ所設置してあるので安心です。

ひとつ注意しておきたいのが帰りの出航時間が決められているということです。おそらく11時30分到着だとしたら15時45分の便を指定されるでしょう。だいたい3時間くらいあれば島の主要箇所は見て回ることができるので、焦らなくても大丈夫。

ゆっくり観光しましょう。

■キジ島散策

入場料金:500ルーブル(留学学生証提示で300ルーブルに割引)

滞在時間:3時間

旅先で出会った青年

旅をしていると旅先でたくさんの出会いがあるものです。今回の旅では日本の大学生と知り合うことができました。

彼はわたしと同じような境遇でサンクトペテルブルグの大学で一ヶ月間の留学をしているそうです。

キジ島で教会の写真を撮影する彼の姿がとても凛々しかったので、Twitterのアカウントと一緒に紹介させてもらいますね。

hata (@luckmomo0608) | Twitter

今日のまとめ:キジ島の魅力に触れろ!

以上が”夜行列車に乗ってモスクワから0泊3日でキジ島にある世界遺産を見に行った話。”でした。間近で木造教会を見るのはもう圧巻としか形容できませんでした。

最後にもう一度まとめておきますね。

■モスクワ〜カレリア共和国のキジ島へ行くときにかかる金額

夜行列車チケット購入場所:ネット・もしくはレニングラード駅券売所

夜行列車チケットの価格:往復約5,900ルーブル(片道2,950ルーブル)

ペトロザボーツク〜キジ島への水上船:往復2,950ルーブル

キジ島入島料:500ルーブル(学生300ルーブル)

夜行列車で宿泊費を浮かせたため合計9,350ルーブルで、

モスクワ

カレリア共和国首都ペトロザボーツク

キジ島

を旅行することができました。

通常キジ島の観光シーズンは5月〜9月中旬までなので、旅行を考えている方はこの期間に行きましょう!

最後までお読み頂きありがとうございました。

これであなたもロシア人。

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