【青年海外協力隊】本当は、協力隊応募前にこの内容を詳しく知りたかった。【ハンドブック】

協力隊のあれこれ

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(青年海外協力隊ボランティア・ガイドブック)

アッサローム・アライクン、YUJI( @sugisshu )です。

青年海外協力隊の試験に合格したものは”候補生”として扱われることになる。この候補生とはどういうものなのか。そして派遣前訓練で配布される”ボランティア・ハンドブックには何が書かれているのか”を追ってみたいと思います。

はじめに

青年海外協力隊員になるためにはいくつかの試験を通過しなければなりません。

まず一次試験となる応募調書の提出。

この応募調書の作成が結構バタバタするんですよねぇ。

それに通過したら二次試験を兼ねての健康診断・面接試験が課されます。

一次試験・二次試験の内容に関してはここでは説明不可能なくらい複雑なので、実際に申込んでから合格通知とともに送付されるフォローチャートを確認いただきたいと思います。

そして青年海外協力隊の派遣前訓練を終えると”ボランティア・ハンドブック”が全隊員に配布されます。そして2年間はこのハンドブックに記載されている内容にそって活動を進めていくんですね。

これからわたしが「本当は事前にこの内容を知りたかった!」と感じた内容について記載していきますね。

候補生とはどんな身分?

候補生とはどんな身分なのでしょうか?

一次試験・二次試験を通過したものは晴れて”候補生”となることができます。候補生の身分を簡単に説明すると「3ヶ月間の派遣前訓練中に、体調不良や、その他不具合が起きなければ隊員となれる」ひとのことを言います。

そこにはもちろん語学学習到達度が設定されていたり、体調管理が十分であるという条件付きなんですね。簡単にフローチャート化すると、

協力隊応募・応募調書提出

本部選考の後、一次試験合格書類が届く

健康診断・二次試験を兼ねた面接(人物・実技)が行われる

本部選考のあと二次試験合格書類が届く

任国が決まり、晴れて協力隊員候補生になれる

語学研修を兼ねた70日間の協力隊派遣前訓練が実施される

70日の訓練を無事終了したものが候補生から協力隊員となる

任国派遣、そこから長い2年間が始まる……

初めてチャート化してみましたが、これは結構わかりやすいな……次回以降から積極的に活用してみよう。

そして満を辞して参加する駒ヶ根訓練所での派遣前訓練中には”ボランティア・ハンドブック”なるものがが配布されます。これが何かというと、派遣前訓練での気持ちの持ち方や実施されるイベントの日程、そして各種申請書の原本などでしょうか。

ほとんどの応募者はインターネットや協力隊OBからの口コミで情報を収集すると思います。しかし実はそれが”いつの情報であるのか・真実なのか”その判断がしにくいのです。

というのもここ数年で派遣前訓練の様子も変わってきていると聞きます。例えば隊員ジャケットが廃止となったり、任国外旅行の行き先も変わってきたり、そこには様々な政治的的背景も絡んでいるようですが。

わたしもネット上の情報に振り回されました。

今回は、わたしが派遣前訓練中に受け取ったボランティア・ハンドブック2014年度版を参考にしながら、一部内容を紹介したいと思います。 尚、このハンドブックは内部資料であるため、一般には出回っていません。

※団体を代表するものではないことを留意願いたいと思います。

ボランティア・ハンドブックの内容

2年の派遣期間中、日本に一度だけ帰国することができる

2年間の任期中に日本に帰れるのは一度だけ、それをどのタイミング発動させるかは隊員の活動タイミング次第でしょうね。わたしは派遣から9ヶ月目に一時帰国しました。現地での生活・活動に切羽詰まっていたこともあり、よきリフレッシュになったように思います。

なお、日本に一時帰国することも”任国外旅行”として処理されるんですね。隊員は1年間で20日の任国外旅行ができますから、その限られた日数を上手く使って日本に帰国します。逆に一時帰国しないで2年間を走りきる隊員もいるんですね。

すごいなぁ。

派遣期間内であれば何回でも任国外旅行ができる

上述したように1年間で20日、2年間では40日の任国外旅行が認められています。日本に一時帰国してもよし・違う国に旅行してもよし、任国外旅行は日数の上限はあれど、回数は制限されていません。例えば3泊4日の小旅行を10回繰り返しても良いでしょうし、20日間の旅行を2回に分けても良いでしょう。

上手にプランニングしてくださいね。

ただしウズベキスタンや島国隊員のように、国境を徒歩で渡れない国もありますから、旅行となるとどうしても航空券代がかさむ地域もあります。

そう考えると“7日前後の旅行を3回、残りの日数で日本へ一時帰国”とプランニングするのが今のところのベストアンサーではないでしょうか。

帰国後の就職活動のため、例外的に一時帰国することも可能

わたしはこの方法を使わなかったのですが、2年間の任期終了後に日本で働くため通常の一時帰国以外で、例外的に一時帰国することもできるようです。というのも帰国後隊員が日本で就職する率があまりにも低い、と問題視され始めています。

2年間途上国での生活に慣れてしまったため、日本の社会に馴染めない・日本の働き方が合わなくなってしまう人も多いのが現状なんですね。すごく気持ちはわかります。

通常、一時帰国の方法とあわせると、計2回の日本への帰国が可能です。しかし全て自費であることを留意していただきたいと思います……

現地公務員と同等の生活費が支給される

協力隊活動は、日本政府の行う国際協力機構JICAが行う、一般市民参加型のボランティア・プロジェクトです。よく友人から”JICAで働いていたんだね!”と言われますが、そう言ってしまうと語弊があって、正確には、

”日本政府の行う国際協力機構JICAが活動の一旦を担う一般市民参加型のボランティア・プロジェクトの一員として参加してきた”

とでもいうのでしょうね。長くなってうっとおしがられるのであまり言いませんが……

■JICAで働く=国家公務員=年収1,000万円近くもらえる(噂レベル)

JICAボランティアとして活動=ただの人=日本に積立金200万円

ちょっと言葉の使い方を間違えるだけで雲泥の差ですねぇ。

また、

JICA(ジャイカ)とは別に、帰国後隊員が運営する

JOCA(ジョカ)という組織もあります。ちなみに現地で活動する隊員は、

JOCV(ジェーオーシーブイ)と呼ばれています。こんがらがりますね。

そして、

JV(ジュニア・ボランティア)

SV(シニア・ボランティア)

なんかもあります。よく使う略称はこれくらいでしょうか。

さて話を戻します。

我々隊員は生活費として現地公務員と同額が毎月支給されます。ウズベキスタンの場合は380$でした。また生活費とは別に、現地住居手当も支給されます。これでお金に関して現地での生活に困ることはひとまずないでしょう。

帰国後社会復帰手当てが支給される

2年間の任期を終えて帰国した隊員には”帰国後社会復帰手当”が支給されます。これは、

■派遣月数×40,000円

なので、2年間(24ヶ月)満了すれば合計960,000円が指定口座に振り込まれているハズです。

帰国後に大学進学もしくは就職のために上限20万円まで補助金を出してくれる制度もあります。

今日のまとめ

以上が”本当は、協力隊応募前にハンドブックの内容を詳しく知りたかった。”でした。

■ボランティア・ハンドブックの内容

2年間のうち一度だけ日本へ帰国することができる。

派遣期間内であれば上限のなかで国外旅行が可能。

現地公務員と同額の生活費が支給される。

帰国後の就職活動のために帰国することもできる。

国内積立金として200万円が口座に振り込まれる。

今回は任国外旅行・支給金額についてまとめてみましたが、このボランティア・ハンドブックにはもっと色々なことが書かれているので、訓練所で受け取った際には熟読してみてくださいね!

最後までお読み頂きありがとうございました!

これであなたも協力隊員。

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