アッサローム・アライクン、YUJI(@wish_yama)です。
先日、セブ島から北海道の実家に戻ってきました。台北での弾丸旅行中に営業販売の難しさを感じ、 最終的には”日本人”であることを利用したサービスで、なんとか飢えを凌ぐことができました。今日から1週間でオピニオン系の記事を少し集中的に書こうかなと思い、初日は”MacBookおじさんがペイ・フォワードする流れから、日本がこれから目指すべきスタイル。”についてかいていきますね。
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はじめに
今年の5月はじめから、2ヶ月あまり日本を離れておりました。理由のひとつはフィリピン・セブ島での語学留学です。セブ島にて英語を学びながらブログ記事を書くことで、特定の待遇を受けられるとのことでした。自己ブログを更新しながら学校の記事も書き続けるというのは中々体力的にしんどかったのですが、ブログを続けていたことが初めて認められたと、お話をいただいたときは飛んで喜んだものです。
わたしとしてはとても嬉しかったので地元の友人にこの話をしたところ「そんな話を初めて聞いたよ」「詐欺じゃなくてよかったね」と言われてしまいました。まだまだブロガーの持つ発信力が一般的ではないなぁと感じてしまいます。友人がそう考えるもの無理はなくて、まだまだ地方では【会社・雇用者が労働者に賃金を払う仕組み】でしかお金を稼げないと考えている人が多いように感じます。
そんなさなか”MacBookおじさん”が登場しました。
MacBookおじさんとは?
日本を代表するブロガーのひとりであるイケダハヤト氏(@IHayato)が発起人となり、火がついたのがこの”MacBookおじさん”です。
MacBookおじさん、ヤフトピ行くかなw こうしたクリエイター支援は巡り巡って自分のためにもなるんで、とても有意義。https://t.co/gxkm2rG79W
— イケダハヤト (@IHayato) July 27, 2017
進呈するのは13インチの一番安いモデル(最新)
応募方法は、ツイッターでぼくにプレゼンしてください。ビビッと来たらあげます!先着順。
本人認証を終えてないアカウントは、そもそもぼくの通知欄に表示されないのでご注意ください。
ビビッと来る人がいなければ、次月以降に繰り越します。とりあえず、3台分くらいの予算を確保しています。
SNSをちゃんと使っていない人は問題外ですので、応募するだけ無駄です。プロフィール、過去のSNS投稿、ブログ、人間関係を見て、その人の優秀さを判断しています。
いい感じに育ってくれたら、仕事(コンテンツ制作、編集、イベント企画etc……)を発注したいな〜とも思ってます。
▼ブログ”まだ東京で消耗しているの?”から引用させていただきました。
MacBookおじさん、増殖中。 : まだ東京で消耗してるの?
▼Webサイトも立ち上がっています。
MacBookおじさん.com
ひとことで説明すると”熱意はあるけどお金がない若者に無料でMacBookをプレゼントします”ってことですね。もちろん選考はあるようですが、応募が殺到しているようです。この取り組みの面白いところは、MacBookをプレゼントすることで直接的な利益が生まれるのではなく、全くの無償で行なっているところでしょう。あえていうと優秀な人材を確保できるかもしれないということかな。
Webサイト内で「MacBookおじさんになりたいひと」を募り、すでに多数のMacBookおじさんが生まれていることに、有名ブロガーたちの勢いを感じます。
ペイ・フォワードの考え方。
わたしの好きな映画のひとつに”ペイ・フォワード”という作品があります。主人公の少年トレバーが考えた世界を変えられる手段のひとつ、それが「―人から受けた好意を別の人へ回す」というものでした。ひとりが受けた好意を、次の3人に渡していく。皆がその考えを持っていれば瞬く間に世界は平和へと向かっていくー、そんなヒューマンドラマです。
わたしが台北で所持金が少なく困っていたところ、多数の現地人はわたしを助けてくれました。お腹が空きすぎてもう立っていられない、そう思っていたときに手を差し伸べてくれました。今思い返すと、彼らはペイ・フォワードを自然に実行していたのかもしれません。だから、このタイミングで“MacBookおじさん”の出現を目の当たりにできたことに、少なからず運命的なものを感じます。
▼台北で”ペイ・フォワード”されました。
【クラファン?】極貧生活!価値のないところに大きな対価が生まれる、そんな経験をしました。【台湾】 – YUJImedia.com
決められたレールの上を走るひとたち
ウズベキスタンから帰ったころに多くの旧友たちと会いました。彼らは公務員だったり有名企業で働いていたりと、彼らなりに生きる道を見つけ、30歳手前という”人生で一番活動的になれる時間”を過ごしていました。その友人たちと過ごす時間はとても快適で、まるで10年前の学生時代に戻ったような感覚に陥ります。
自分の力を発揮できる場所を見つけ、生活を営むことを頭から否定するようなことはしません。むしろわたし自身もそうやって20歳代前半を過ごしていました。けど、きっともうその生活には戻れないなと思うんです。だって、もっと楽しい生き方を見つけてしまったのだから。
▼青年海外協力隊というのもひとつの選択肢かもしれません。
【協力隊応募】興味本位で協力隊に応募してみたら鬼のようなハードスケジュールだった。 – YUJImedia.com
これからの日本が目指すべきスタイル
いまの日本社会はなんだか息苦しいと思ってしまうのです。不祥事があればすぐにSNSに書き込まれ、やれ国籍がー、とか不倫問題がー、と騒ぎ立てられ、それまで積み上げてきたものが一気に崩れてしまうような世の中です。大多数の一般人には、そんなことは一切関係ないのにね。誰かが言った”国民総監視時代”はもう到来しているのかもしれません。
これからの日本が目指すべき方向は”経済成長”ではありません。世界で最も高齢者の割合が多いこの国は、これから人口減少が進み、働き手がいなくなっていきます。統計から見てももう逃れられない事実なのです。いまの年金制度がこのまま継続されれば、30年後には、ひとりの若者で4~5人の高齢者を支える状態になっているでしょう。そしてこのまま他力本願の考えでいればこの国は沈没してしまいます。
【すぎっしゅあるある】
厚生労働省のウェブサイトからデータ検索していたら”2060年の人口分布図”が恐ろしいことになっていた。女性は80歳台が一番多くなるそうだよ……これは早いところ労働力のロボット化を進めるべきなのでは… pic.twitter.com/SlAqbCSh7e— すぎっしゅ@ウズベクブロガー (@wish_yama) June 29, 2017
けど、やはりわたしは日本という国が好きです。ご飯もうまいし治安はいいし、日本語が通じるし。仕事は大変だけど、毎日あったかいお風呂に入れる。こんな国は世界中どこをみてもありませんでした。だからこそこの国を維持するためには、思考を抜本的に変えていく必要があると思うですね。
わたしが考える未来の生き方は、お金のかからない社会・暮らし、最近流行っている言葉でいうと”ミニマリスト”が増え、分け与えるコミュニティが増えることです。お金=信頼であるならば、その信頼の積み重ねで得たものを、生きる力に変えていく努力が必要なのではないでしょうか。そういうコミュニテイが増え、お金じゃない部分に価値を見出していく人が増えていくといいな、と思います。わたしが台北で恩恵を得られたのは紛れもなく”日本人という信頼”から生まれたものだったのですから。
今回のMacBookおじさんの一連の動きは、これからくるであろう評価経済社会の発端であるように感じました。若い時にはどうしても先立つお金が足りず、解決できない部分があります。そこに颯爽と支援者が現れ、支援の手を差し伸べる。つまりペイ・フォワードするんですね。そんな人が増えていくと、世の中は平和になるのにね。
今日のまとめ
はじめてこうやってホットなワードに乗っかった記事を書いてみましたが、結構面白いなぁ。今回刺さったのはこの”MacBookおじさん”という、いかにもバズりそうなワードが原因で間違いありません。そして旅行記以外では久しぶりに書くゴリゴリのオピニオン記事も楽しい。
こんな風に”次へ渡す”ことが自然とできる世の中になるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
これであなたもMacBookおじさん。
■更新履歴
2017年7月27日
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