【中間報告①】入国から半年で我が身に振りかかった事件とその考察

協力隊のあれこれ

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アッサローム・アライクン、YUJI( @sugisshu )です。

3月23日にウズベキスタンへ入国し、早くも半年が経過しようとしている。半年間どうだった?と問われればこう即答するだろう。

ー長い!!!

どうしてそう感じたのか、順を追って考えてみたい。

気候の違い

ウズベキスタンの真夏の暑さは尋常じゃない。

先輩隊員の報告によると外気温度計で60℃を記録した日があったらしい。加えて砂漠地帯に位置するため湿度が低い。日本は湿度が高く、梅雨の次期にはジメジメした暑さを感じるだろうが、ウズベキスタンはカラッとしている。例えるなら服を着たまま一日中サウナに入っているような状態だ。慣れるまでは毎日夏バテだった。

更に冬は寒さが厳しいと聞く。

早朝に室内気温がマイナスを記録することもザラにあるらしい。夏と冬の気温高低差60℃以上……未体験ゾーンへ突入だ!!

食材の豊富さ

野菜や果物がとにかく安い。前記事でも何度か記述したが、メロンとスイカはみずみずしく甘い、そして一玉50円程度とコスパも高い。トマト、きゅうりも1kgで100円以下。4月、5月、6月……と月ごとに野菜の種類や価格が変化するのも魅力的だ。

対して肉の質はあまり良くない。

イスラム教の戒律に従っているためもちろん豚肉は売っていないし(韓国人向けの商店には販売されているとの噂も)、牛肉は脂肪が少なく赤身ばかりで固い。そして二重内隣国であるため魚介系の食材が高く、手に入りにくいことも辛い。

しかし新鮮な食材が多く、自炊する上で困ることは少ないだろう。

油の種類と腹痛

前述とはやや矛盾するが、料理に使う油の種類には細心の注意が必要だ。

「協力隊員として途上国で生活をし始めると、最初の数ヶ月は腹痛と下痢に苦しむ。」というのはよく聞く話である。現地ホームステイでは1ヶ月間、腹痛に悩まされた。

ウズベキスタンで一般に使用されているには「綿花油」である。日本人はこれに対する消化酵素を体内に持っておらず、多量に摂取すると腹痛を引き起こす。下痢を起こすと食物の消化・栄養吸収ができず、1ヶ月も続けば軽い栄養失調である。やや高価だが「オリーブオイル」や「ひまわり油」を選んで購入すべきだ。

逆に一人暮らしをはじめ自炊するようになってからは健康そのものである。

不慣れな言葉

ウズベク語、タジク語、ロシア語、韓国語、英語、日本語……さすがはシルクロードの要所と呼ばれるだけあり、様々な人種がいて、飛び交う言語も数多い。

まず話し相手がウズベク人なのかロシア人なのか判別がつかず、何語で話せば良いか分からない。そもそも入国時は、簡単なあいさつと数字、道を尋ねる程度の会話力しかなかった。半年も経過すれば耳になじんできたのか、口喧嘩(笑)ができるまで語学力が向上したようだ。とはいえ、3~5歳児レベルの会話力では先が思いやられる。

自己研鑽に励まなければ、と自らに鞭打つ気持ちである。

人懐っこい国民性と文化

これが一番のトピックスだ。

親日家の多いこの国で、日本人はあらゆるところで客人として扱われる。首都の”日本人墓地”が非常に綺麗に整備されていることからも、その親しみの深さを感じられる。日本人と気質の似ている部分もあり、規律を守ろうとする姿勢や、美意識の高さは日本人以上ともいえる。

もちろん、なじめないところもたくさんある。

高すぎる美意識ゆえ、制服にわずかなシミがあれば、「それはキレイではないから着てはいけない」と言われたり、壁掛け時計が2mm傾いていたらなによりも優先して直さなければならない。都市開発で道路の精悍さやを生むために、樹齢30年を超える大木を次々と切り倒したりもする。あるモスクでは入り口は鮮やかに塗装されているが、中は全て工事中、そんな状況にも頻繁に出くわす。

また上記から分かるように、やや過干渉ともいえる。初対面だろうと”お兄さん”とよんでくれたり、古くからの友人のように接する。距離感のとり方も、あるいはストレスになりうる。

まだまだ列挙したいが、読み手の皆さんが疲れてしまうのでこの辺にしておこう。半年経った今では、上述のことも受け入れることができるようになり、半年前よりは快適に毎日を過ごせていると感じている。

残りの任期は1年6ヶ月、ここから活動を急加速できるように励んでゆきたい。

最後までお読みいただきありがとうございました!

これであなたもウズベク人。

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