【青年海外協力隊】ハードスケジュールを超えてゆけ!協力隊応募から派遣までの1年間の過ごしかた。

協力隊のあれこれ

アッサローム・アライクン、YUJI( @sugisshu )です。

ウズベキスタンの首都タシケントに到着し、ホームステイ先に入りました。

身の回りが少し落ち着いて来たので、ここで青年海外協力隊への応募・長野県駒ヶ根での派遣前訓練、そしてウズベキスタンに入国するまでの経緯をご紹介します。

はじめに

青年海外協力隊員になるためには様々なミッションをこなさなければいけません。

応募時の健康診断

e-ラーニング事前学習

派遣前訓練

などのタスクが降りかかって来ます。これらは全て任地に行ってから業務を滞りなく進めるために必要なスキルの一つなので、全てが選考基準であり訓練のようなものなんですね。

今回は、わたしが受けた

平成26年度春募集

派遣前訓練の様子

26年度4次隊として赴任するまで

の流れをまとめてみました。

今後、青年海外協力隊の受験を考えているひとやいま訓練所生活を送っているひとの指針となれば幸いに思います。

2014年2月:26年度青年海外協力隊春募集へ応募

職種の応募した職種は理学療法士でした。

今考えると本当に恥ずかしい限りなのですが、当初の応募動機は、

”途上国に行くなんて楽しそうだから”

でしたね。もちろんなかなか職場では公にできず、信頼できる上司と相談しながら資料の作成をすすめて行きました。

2014年4月:春募集の一次試験合格通知が届く

2月に送った書類の合格通知が2ヶ月後の4月に届きました。

2次試験では健康診断や個別面接が課されます。面接地は東京のJICA市ヶ谷でした。。書類選考では健康診断の欄に”貧血症状”とあったので再検査が必要でした。

これは検査前日にハーフマラソンの大会に出場していたことが原因だと思うのですが、そんなことを悔やんでも遅いんですね。

だがしかしこの血液検査が曲者だったんですね。

再検査結果の提出期限は一次試験の結果到着後1ヶ月以内、つまり4月中に再検査用紙を郵送しないといけないのです。

通常では(血液採取→臨床検査→医師の診断)まで2週間前後かかります。だがしかし土日しか仕事の休みをとれないとなると、検査結果を即日知る必要があったのです。

インターネットで検索したところ北海道では、3つの医療機関がヒットしました。それが北海道大学病院国立がんセンターJR札幌病院でした。この中からJR札幌病院を受診。ここの医師がとても協力隊活動に理解のあるかたで、急いで検査結果をまわしてくれた。

(探せばもっとあったかもしれないけど……)

特に、産婦人科を併設している医療機関であれば即日結果がわかるはずです。

◆北海道大学病院;http://www.huhp.hokudai.ac.jp/

◆国立がんセンター;http://www.sap-cc.org/

◆JR札幌病院;http://www.jrsapporohosp.com/

※追記:尚JICA事務所へこの旨連絡すれば、検査結果の郵送は遅れてもいいらしい。 もっとはやく知りたかった……

2014年8月:二次試験の合格通知が届く

毎日ドキドキしながら自宅の郵便受けをのぞきこみ、ついに合格通知であろう分厚い書類が届くのです。この時には、短い人生経験ながらも一番の喜びを感じましたね。。

2014年10月:同僚に退職の旨を伝える

職場で親しくしていた先輩・後輩たちに合格したことを伝えました。

派遣国であるウズベキスタンは一般的に知られている国ではないし、テロの心配はないのか・食事は大丈夫なのかなど、心配してくれました。

心配しながらも祝福してくれる、そんな恵まれた人間関係の職場で働けていたことを誇りに思います。

2014年8~12月:事前学習を進める

訓練所入所までに途上国や国際開発に関する様々な知識を叩き込みます。

番協媒体はインターネット環境のあるところであれば全国どこでも受講できるe-ラーニングでした。なお資料作成した場所はほとんどスターバックス札幌琴似店。スターバックスラテを片手にせっせとペンを走らせます。

語学e-ラーニング(ウズベク語)

マイナー言語である”ウズベク語”は日本で広く学習される言語ではありません。それゆえ事前学習の資料を揃えることも難しく、学習教材はこれだけでした。

ちなみにこのe-ラーニングの学習教材は音声付きで、東京外国語大学で教鞭をとっているウズベク人が担当しています。

※追記:

ちなみに日本国内でウズベク語を学ぶことができるのは東京外国語大学をはじめとした数カ所の大学だけとなっています。単発のセミナーなんかは地方都市でも受けることができるようですが、体系的な学習をしたい!と思いたったとしてもなかなか学習を始められないのが難点です……マイナー言語の定めか…

講座事前学習

JICA発足からの歴史や先輩隊員の活動内容を視聴し、レポート提出×5を作成する。

JICA-Net

現地で活動している隊員のケースワークを、動画視聴形式で行います。

※Mac OSでは再生できない章があり駒ヶ根訓練所に電話したところ、同内容のCD-ROMを貸与してくれる。後日返却の必要あり。

2014年12月:住居の契約解除

ウズベキスタンへ赴任するためには日本の住居契約を解約しなければなりません。

協力隊への参加を決めたら早めに国内住居の解約手続きを計画したほうがいいですよ。

2014年12月29日:退職

4年間働いた職場をやめました。

最終日には担当患者さんとお別れ会。

同日夜に同僚・上司・お世話になった方々から壮行会を開いていただ来ました。

2014年1月6日:26-4派遣前訓練で駒ヶ根訓練所へ入所

長野到着時刻は入所前日の1月5日深夜12時30分。

北海道から向かうと総移動時間が10時間を超える大移動となってしまいました。それゆえ駒ヶ根市に到着したのは深夜0時を回ってから……できることなら数日に分けて移動したいものです。

さらに降りるバス停を間違え、宿泊ホテル”駒ヶ根グリーンホテル”までスーツケースをかかえながら3kmほど歩くことに。

とほほ……。

駒ヶ根グリーンホテル

2014年3月16日:26-4派遣前訓練修了、退所

厳しい3ヶ月間の語学訓練を終え訓練所退所。

その後、東京で一泊し翌日3月17日に地元北海道十勝へ一時帰省。

2014年3月18日:北海道庁表敬訪問

東京から北海道へ移動するのと同じくらいの時間をかけて、地元の十勝から札幌へ向かいます。この時に地元新聞に写真入で掲載される。

2014年3月20日:幕別町長表敬訪問

札幌へ表敬訪問へ行った後には地元の幕別町で表敬訪問をします。同じく地元新聞に写真入で掲載される。

2014年3月23日:任国ウズベキスタン入国

今回が始めての海外旅行・生活といっても過言ではない。心の中には大きな不安と、もっと大きな期待感。このときに感じた中央アジアの乾いた風は、これから始まる2年間を象徴するように激しいものだった。

今日のまとめ

以上が”ハードスケジュールを超えてゆけ!協力隊応募から派遣までの1年間の過ごしかた。”でした。

わたしが青年海外協力隊に応募・合格通知を受け取り、派遣前訓練に参加して、任国に派遣されるまでの動きを振り返ってみました。

青年海外協力隊に応募し、ウズベキスタンで活動を開始するまでの1年間は最も活動的で、かつ感情の変化の激しい時間でした。

いま考えてみるとあんなに充実した時間はあとにも先にも訓練所で過ごした70日間だけだったなと思います。

最後に流れをまとめると、

■協力隊応募から派遣までのスケジュール

2014年2月:26年度青年海外協力隊春募集へ応募

2014年4月:春募集の一次試験合格通知が届く

2014年8月:二次試験の合格通知が届く

2014年10月:同僚に退職の旨を伝える

2014年8~12月:事前学習を進める

2014年12月:住居の契約解除

2014年12月29日:退職

2014年1月6日:26-4派遣前訓練で駒ヶ根訓練所へ入所

2014年3月16日:26-4派遣前訓練修了、退所

2014年3月18日:北海道庁表敬訪問

2014年3月20日:幕別町長表敬訪問

2014年3月23日:任国ウズベキスタン入国

いまここで、派遣前訓練中も何度も自分にいい聞かせた言葉を反芻したい。

「ここまできたら、やるっきゃないで!!」

最後までお読みいただきありがとうございました!

これであなたも協力隊員。

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