北の国からこんにちはすぎっしゅ( @sugisshu)です。
ウズベキスタンには古くからの伝統的な風習がいくつかあります。私たちの暮らしている日本では考えられないような発言・行動も見受けられ、わたしも彼らのその生活スタイルに慣れるまで1年弱の時間がかかってしまいました。
クラウドファンディングに挑戦してみたいなー。知らないひとを巻き込みながら新しいものを生み出せるのはこの時代の強み。#クラウドファンディング
— すぎっしゅ | ウズベキスタン写真展in札幌終了! (@wish_yama) 2016年7月29日
はじめに
協力隊活動が本格化するのは派遣開始から1年半をすぎたころから、というのはよく聞く話です。その理由は明確で、文化的相互理解が進むまではお互いの意見が食い違うだろうし、重要な仕事も頼まれないからです。
わたしも派遣開始から1年をすぎたころを起点として、周りの職員からの態度が違ったように感じられ、いままでは同僚と四六時中話をしているような関係を築くことができました。話してばかりでは仕事は進まないだろうけど、それだけ心を開いてくれている証拠なのだと思います。
ほとんどのウズベク人に共通した性格
国民の性格をひとことで表現するのはなんだか気が引けてしまうのですが、それでも明らかに共通した国民性があるのです。まずはそのことについて紹介していきたいと思います。これは古くからの教育や家庭での会話などから形成されるのでしょう。
それは相手のことを思いやる気持ちが強いところです。初めて会った人でも”お腹は空いてないかい?””観光地はもう行ったのかい?”などと心配して声をかけてくれます。そんな温かいウズベク人たちの性格に助けられる日々。時にはそれがいきすぎることもありますが、彼らなりの思いやりの表現なのですね。
さて今回はウズベク人からいわれたあんなこと、こんなことを紹介します。彼らのコミュニケーションスタイルに近いことをすることで、現地生活が送りやすくなるのは明白ですね。
※若干表現の過激な部分があります。ご了承ください。
フレーズ①”神が望めば”
1回の会話の中で最低2、3回は使われるこのフレーズ。イスラム教徒だから神を信じていることとは、どうやら無関係だそうな……
以下、会話例を紹介。
YUJI『久しぶり、アワズベック!元気だった?』
AWA『もちろんだよ!YUJIも元気だったかい?仕事は順調?』
YUJI『暑くなってきたから大変だけど、なんとかやっているよ!ところで明後日僕の誕生会をやりたいんだけど、是非君をゲストとして招待したい!』
AWA『誕生日なのかい?それはおめでとう!会場はどこ?街の中心に小さな式場があるからそこで盛大にやろうよ!僕の友達も何人か呼びたいんだけどいいかな?』
YUJI『本当に?是非呼んでほしいな!今から電話して式場を予約しておくね!みんな未成年だからお酒は飲めないね。コーラやケーキを用意して、皆を待っているよ!』
AWA『ありがとう。あぁ、たのしみだなぁ。』
YUJI『僕もだよ。明後日の開始時間は10時からだけど大丈夫?』
AWA『もちろんさ!神が望めばいくよ!』
YUJI『お、おう……』
当日彼とその友達が現れることはありませんでした。
神が望めば。
このフレーズを使って会話を滞りなく進めることがウズベク人との良い関係を作る秘訣のようです。
フレーズ②”冷水を飲んだからのどが痛い”
未だ明確な明確な理由がわからないことなのですが、彼らにとって冷たい飲み物を断続的に摂取することは、体に悪いらしいです。生理学的に考えると確かに痛覚と冷覚はおなじような感覚伝道路を通るため、無理やりこじつければ納得できないこともないが……
以下事例紹介。
YUJI『今日の調子はいかがですか?』
女性『昨日よく眠れなかったんです。だから頭が痛くて。』
YUJI『わかりました。ほかになにか気になる症状はありますか?』
女性『そういえば先週から足全体がぴりぴり痛んで歩くのも大変だわ。』
YUJI『それは大変だ。足を見せてください。見た目はなんともないようですが…』
女性『あと喉もなんだか痛いわ』
YUJI『(足を動かしながら)そうでしたか。なにか心当たりはありますか?風邪気味とか?』
女性『昨日の夜冷たい水を飲んだのよ。あら、あなたも冷たい水を飲んでいるのね。喉が痛くなるからやめたほうがいいわよ。』
我々日本人は冷たい水を飲んでも喉を痛くすることはないだろう。
なにか人体の組織レベルで差があるのかもしれない。
このことによる弊害は、商店のコーラがほぼすべて常温保存されていることである。
生ぬるいコーラなんて飲めたものではない。
フレーズ③”あなたは韓国人?中国人?”
世界中で活躍する協力隊員や海外駐在員は共感してくれると思います。いま世界は間違いなく中国・韓国企業が幅を利かせている。日本企業が世界を牛耳っていた時代などもうとうに過ぎてしまったようだ。
以下、会話例を紹介。
道端にて。
男性『やぁ、はじめまして。君はどこから来たんだい?』
YUJI『(感じのいいひとだな)はじめまして、わたしは日本から来ました。名前はYUJIといいます。』
男性『YUJIというんだね、よろしく!ところで君の国での挨拶はニーハオだね!』
YUJI『ニーハオは中国の挨拶ですよ。日本ではこんにちは、と言います。』
男性『コンニチハ!コンニチハ!』
YUJI『はぁ……』
男性『ジュンさん!ジュンさん!』
YUJI『(何をいっているんだコイツは)』
男性『YUJIの彼氏はジュンさんだろ?』
YUJI『それは冬ソナ』
このように多くの場合は韓国人・中国人に間違われてしまいます。それもそのはずで、ウズベキスタンの在留邦人は100人弱、VISAを取得するのも簡単ではないし、なかなかこの地を訪れる日本人は少ないのです。そう考えると、韓国人や中国人に間違えられるのも無理はないのかも……。
今日のまとめ
以上がウズベク人から言われた驚きの言葉集です。もう慣れてしまったのでなんとも思わないが、はじめのうちは自分を認めてくれていないのかと思い、苦しかったことを覚えています。
今回の記事ではやや冗長的に書いてしまいましたが、彼らは基本的に優しく、我々日本人に対してもとても優しく接してくれます。2年間の任期でどれだけ彼らに助けられたことか、もう数え切れません。
だが逆にこれらのことに慣れてしまえば、彼らとのコミュニケーションは思いの外、楽になります。ウズベキスタンへ渡航を考えているひとは是非参考にしてください!
最後に今日のまとめとしてウズベク人との会話の中でよく出てくるワードをまとめておきますね。
フレーズ①「神が望めば」
フレーズ②「冷水を飲んだから喉が痛い」
フレーズ③「あなたは韓国人?中国人?」
これらのフレーズを覚えておくとウズベク人とのコミュニケーションが随分楽になりますよ!
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最後までお読みいただきありがとうございました!
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