外国語を学ぶときに、何を考えながらはじめるだろうか。
大学受験、学校の試験、趣味、仕事、など動機はたくさんあるだろう。
試験で高得点をとるための外国語を学ぶためには、単語はなるべく多く知っているほうが良いし、仕事のためであれば、その職種に必要な単語を学ぶべきである。
趣味のレベルであれば自分の興味の向くところから学び始めれば良い。
どの目的で学び始めるかは、その人自身にゆだねられるし、何語を学ぶかによって手段が変わってくるだろう。
しかし、外国語を学びぶために、普遍的ともいえる正しい姿勢があり、これなしでは活きた語学力は身につかない。
ここでは特に会話に特化した7つのメソッドを紹介する。
①話したい、伝えたい欲求をもつ
まずこれがないと何もはじまらない。言葉とは感情であり、相手に知ってもらいたい 欲求が音声として表現されたものである。脳の前頭葉で伝えたい言葉を考え、外国語に変換し、口腔周囲の運動中枢である頭頂葉へ命令を送る。この繰り返しが会話上達の最低用件である。
②自分のことを紹介する
日本では相手の私情に深く入り込むことは、タブーとされる風潮がある。自分はどこで生まれ、これまで何をしてきて、今何の仕事をしているのか。そして、これから何をするつもりなのかを明確に語れるようにならなければならない。日本の学校教育ではこのプロセスが抜け落ちているように感じる。
③対象者を明確にする
これは文法を習得するための一番簡単な方法だ。英語をはじめ多くの外国語では、話す対象者によって語形、または語尾が変化する。語形や語尾から、話の対象者を推測しなければならないことも多々ある。誰に対し、何のことを話しているのかを常に念頭におく必要がある。
④失敗をおそれない
日本人が外国語を苦手とする理由のひとつに、失敗を過度におそれることが挙げられる。言葉を習得するために最も必要なことは「間違える」ことだ。間違いを繰り返し、何が違うのかを調べる。この過程を経なければ語学は上達しないだろう。
⑤日本語もひとつの外国語と考える
多くの参考書の場合、日本語訳と外国語訳で対応した記述がされているのでははないだろうか。第二外国語を習得した人は、第三、第四外国語の習得が早いとよく言われる。その理由は言葉の対比ができるからだ。語順や表現、単語の比較ができると語学の習得は格段に早くなる。そう、わたしたちは「日本語」という外国語を既に習得しているのだ。
⑥勉強にしない
学ぶことを止める、と言っているわけではない。言葉を学ぶことを呼吸レベルまで生活と同期させるのだ。わたしの場合、一台目の通信機器は全てロシア語、二代目は英語にしてある。その単語が分からなければ生活に支障をきたすレベルまで、密着させるのだ。勉強ではなく、生活の一部とすることで言葉に対する愛着もわくだろう。
⑦貪欲に学び続ける
基本的な表現を身に付けると、その後の会話も大体できてしまう。
「朝6時におきました。8時にごはんを食べました。9時から仕事をはじめました」
これでなんとなく通じてしまう。
外国語学習者だと未熟であるため、厳しく指摘してくれる人が中々いない。
つまり、自分で律しながら学び続ける必要があるのだ。
「朝6時に目覚めたけど眠いから二度寝して、7時45分に慌てて起きた。急いで食事を作って8時から食べ始め、その後家から出てバスに乗り込んだ。職場について仕事をはじめられたのは9時だった。」
たくさんの表現方法を知っているほうがコミュニケーションは楽しくなるものだ。
いかがだろうか?
外国語、特に会話に特化した上達メソッドを7つ紹介した。
これを参考に、一人でも多くの日本人が外国語を習得し海外で活躍することを願ってやまない。
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