こんにちはすぎっしゅです( @sugisshu )
卒業、修士論文、博士論文など、レベル感を問わず論文を書くにあたり大切なのは「ひとりになって思考を深める時間」だよねというお話しです。
わたしはいまの研究科で修士論文を書き終える目処が立つまでに、4年かかりました。
ハッキリいってかなり長い方だと思います。
なんでそんなに時間がかかってしまったのかを振り返って考えてみると「ひとりになって思考を深める時間」が足りなかったからです。超デジタル社会では、ネットワークの発達によっていつでも誰とでも交流を図れるようになっていますし、そこで連絡を取り合って士気を高めあうことは、一見良いことのように思います。
ところが、「論文を書く」という作業にいちばん必要なのは、「まとまった時間」です。椅子に座ったまま考え続ける、思考の体力が必要です。実体験ですが、毎日午前中3〜4時間、夜4〜5時間を論文に使うようになると、驚くほど作業効率が良くなりました。
それまでは毎日1〜2時間を細切れに使いながら執筆を進めていたのですが、大抵、参考文献を読み込むところまでで終わってしまいます。論文執筆に必要なのはその参考文献からなにを導き、考察・分析をしたかであって、読んだことまでで安心してしまうのは危険です。
つまり、①文献の目星をつけて②探して読み込み③必要な箇所を抽出し④自らの文脈に合わせて考察・分析をする、という作業が必要になります。そしてそのときに課題となるのは、多くの場合、外国語、特に英語をで書かれたものを読み込む必要があることです。
ここは英語力の問題にもなってくるのですが、わたしの英語力(TOEIC 550くらい)だと、そんなにスムーズには読み進められません。翻訳機などを使いながら、日本語の適切な表現に直していきます。そして、いま読んでいる部分は筆者の意見や考察なのか、それとも孫引きなのか、など考えなければならないことも多岐に渡ります。
これらのことをこなさなければなならないので、長い作業時間=ひとりになる時間、が必要になってきます。
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